さて,次にメッセージを数値化しましょう。方法はいろいろ考えられますが,ここでは26進数表示を使うことにします。
普通,我々が 267 と書くとき10進数表示を前提としています。10進数表示であることを明確に示したいときは と書きます。これは
という意味になります。
同様に2進数表示の 1101 は と書かれ,10進数表示に直すと
となります。アルファベットは全部で26文字なのでアルファベットを数字に置き換え,26進数表示と考えることでメッセージを数値化出来ます。
a=0,b=1,c=2,…,z=25 としましょう。cat(猫)という文字列を数字に置き換えていくと 2, 0, 19 となります。これを26進数表示と考え,10進数表示に直すと
となります。ですから cat というメッセージを送ることは 1371 という数値を送ることと同じです。逆に 1371 という数字を 26進数表示すると 2, 0, 19 という数字の列が得られるので cat という文字列に戻すことが可能です。cat という文字列と 1371 という数値に 1対1 の対応がついていることに注目して下さい。
そこで今後「メッセージを送るということは,数値を送ることと同じだ」とします。
実際には「漢字の場合はどうするのだ?」とか「スペースはどう表現するんだ?」とか難しい問題がたくさんあるのですが,この講座は初心者対象なので簡単な場合しか取り扱いません。もっと詳しく知りたい方は本格的に専門書で勉強して下さい。