2005年3月20日　福岡西方沖地震の日

前日は日中の気温が十五度まで上がり，春の訪れを予感させる暖かな日和でした。明日の三連休の中日は運動がてら山歩きに行こうと思います。ご存じのように天山には何度も登っているのですが，駐車場方向から山頂に登るばかりで，山頂から大和町方向へ縦走したことは一度もありませんでした。天山山頂に「彦岳へ」という看板があるのを知っているので一度行ってみようと思っていました。

縦走には時間がかかりそうなので朝早く6:10AMに家を出ます。また今回は縦走を予定しており山に登る場所と下山する場所が異なるため公共交通機関で行くことにします。車で行く場合は登山口直前まで行けるのがメリットですが，どうしても同じ場所に下山しなければならないのがデメリットです。

徒歩で鍋島駅まで行き6:40発唐津方面行きの列車で小城へ6:55着。途中コンビニで飲み物と弁当を買い，徒歩で晴気地区から登り始めます。

晴気地区。車で上るときは左折しても行けますが，今回は直進します/7:57。青の標識には「天山県立自然公園，←天山（駐車場）10km」

すぐ反対側には公園のトイレがあります/7:58

分かれ道。車で天山駐車場に行くときは直進ですが，徒歩なので右折します/8:45。左折すると八丁ダムに行きます。

今では閉鎖された川内分校。玄関脇の水道から水が出たので，手を洗います。キャンプ用の十個ほど並んだ蛇口からは水は出ませんでした。しばらく休憩して分校すぐ裏の分かれ道から登り始めます/8:52

山道へ入ったのですが失敗しました。車道が出来てからは山道を登る登山者が少なくなったことと，数年前に台風で倒木が多数出たことで道が分からなくなっていました。山歩きに慣れている私でも分からなかったくらいなので初心者は絶対に登るべきではありません/9:30

何とが踏み跡を確認しながら林道へ出ます/9:50

何とか登り切って天山神社上宮に着きました/9:57

天山山頂に着きました/10:23

天山山頂から彦岳方向への道/10:26。しばらく休憩してから10:35に出発します。

10:53に地面が揺れたなと思ったら草木が一斉に微動を始め，直後に割と大きな地震がありました。すぐ下の傾斜では小規模な崩落が起こりました。九州であんなにおおきな地震を体験したのは初めてです。天山方向を振り返って写す/10:57

同じ場所から彦岳方向を写す/10:57

七曲峠（石体越，しゃくたいごえ）につきました/11:24

天山3.6km，小城9.5km，石体2.0km

小城9.5km，石体2.0km，彦岳2.0km，清水7.5km

彦岳2.0km，清水7.5km，市川3.4km，古湯7.3km

七曲峠に降りてきました。車が数台止まっていました/11:28。天山に登るならこのコースがお勧めできそうです。車道を登るのとは違って，山歩きをしていると実感できます。

道の反対には石体（小城）と彦岳への山道があります。階段を登ると彦岳で，ガードレールの脇を降りていくと石体（小城）へ行けます/11:28。しばらく休んで彦岳に登ります。

七曲峠からの登りはとてもきつかった。峰に上がってしまえば，後は峰づたいに歩くだけなので高低差はあまりなく歩きやすかったですが，倒木が多かったです。しかし明らかに木が倒れてから後に小枝を払ったり，木を切ったりしてありましたし，峰づたいに歩くだけなので道はわかりやすかったです。途中にある屏風岩/12:01

彦岳山頂に着きました/12:34。しかし見晴らしは良くありません。あまりお勧めできる山ではありませんね。山頂で福岡から来たという男性一人の登山者と会いました。

彦岳山頂の標識。白坂峠3.2km，七曲峠1.9km。山頂で弁当を食べ休憩してから12:50に出発します。

彦岳山頂から白坂峠までの道も峰づたいに歩くので高低差はあまりなく歩きやすかったです。ただ倒木は多かったです。この標識のある所から峠への下り坂になります/13:21

白坂峠に着きました/14:14

白坂峠	「小城町」の看板/14:15

「富士町」の看板/14:16

休憩の後，小城町の清水へ向かいます。足にマメも出来てしまったし朝から長時間歩いているので疲労はピークに達していましたが，重い足を引きずりながら清水を通って小城駅まで。小城駅16:15頃着。唐津行きの列車が止まっていたので佐賀行きの列車の待ち合わせをしているのだと思い，取りあえず切符を買ってから列車の時刻を見ようと思い切符の自動販売機を見ると「販売休止」の貼り紙が貼ってあります。窓口を見ると「地震のために列車の運行を見合わせています」との貼り紙が。駅員さんに聞いても復旧の見込みは全く不明とのこと。仕方なく駅からタクシーをひろって佐賀市内の自宅まで1840円でした。

朝の7:00から歩き始めてとても疲れた一日でした。しばらく体のあちこちが痛みそうです。

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