確定申告で税金を取り戻せ!
- これは確定申告の記録である -

2008年3月1日
2011年2月26日加筆

今までは確定申告用に,郵便振込の通信欄に「受領証希望」と書いてましたが郵便局で受け取る払込金受領証でも確定申告できるそうです。2011年4月2日追記


■ はじめに

私は毎年フォスターペアレントや骨髄バンク・赤十字などに結構な額の寄付をする。こうした社会全体に役立つ寄付をする場合は確定申告をすると税金の還付があるのでお金が戻ってくる(私立高校・大学に入学する場合の寄付金は社会全体に役立つとは見なされないので還付を受けることはできない)。また高額な医療費を払った場合やマイホームを購入した場合なども確定申告をすると還付金が戻ってくる。一方,勤務先以外からの収入が20万円(だったと思う)を越えた場合なども確定申告をしなければならない。この場合は逆に所得に応じて税金を納入しなければならない。確定申告って難しそうだなと思う人も多いと思うが申告しなければ払いすぎた税金が戻ってこない(公務員やサラリーマンは毎月所得の一割を自動的に差し引かれている。年末調整で精算されるが,寄付金など個人が支払ったものなどは勤務先では精算してくれないので確定申告をする必要がある)。税金の無駄遣いばかりしている国への抗議の意志を示すため是非とも確定申告して欲しい。

最近(2008年2月)では e-Tax(国税庁)を目にすることが多いが IC カードリーダーを購入したり住民基本台帳カード(ICカード)を入手して電子証明書の発行(有料)が必要だったりと煩雑だ。個人事業主など商売をしている人ならメリットもあるかもしれないが,一般人にはメリットは何もないと思う。私は平成14年分からネットを利用して確定申告書類を作成し郵送で書類を税務署に送っている。若干の手間はかかるが(それでも税務署へは一回も行かずに済む)そんなにたいしたことはない。莫大な予算をかけた割にほとんど利用されない e-Tax の利用促進を図ろうと私の元にも郵送で利用案内が送られてきたが,利用者の実態を無視した実態に付き合う必要はない。従来の方法(国税庁のWebサイトで書類を作成してプリンタで印刷して必要書類を添付して税務署に郵送する)で確定申告をしよう。今回はサラリーマンや公務員が寄付金控除をする場合で説明する。今までの経験では10万円寄付した場合は2万円ほど還付される(あなたの納めた源泉徴収税額によって変わってきます。指定した銀行口座などに振り込まれます)。

■ 平成19年分の申告に必要なもの

  1. 源泉徴収票(平成19年分)(原本を提出ということになっているようなので必要ならばコピーをとっておいた方が良いでしょう)
  2. 寄付金の領収書(平成19年1月1日~平成19年12月31日までの日付があるもの)
  3. 還付金を振り込む自分名義の口座通帳(銀行名・支店名・口座番号が必要です)
源泉徴収票は勤務先から毎年1月または2月頃に渡されると思う。平成19年分の確定申告の受付は平成19年2月18日(月)から3月17日(月)だ。

■ 国税庁のWebサイトへ

【確定申告書類作成コーナー】TOP画面に行き「e-Taxを利用しない場合又は作成を再開する場合はこちら」をクリックする。

所得税の確定申告書

「所得税の確定申告書」を選択


給与還付申告書

「給与還付申告書」を選択


確定申告書等を印刷して税務署に提出する

「確定申告書等を印刷して税務署に提出する」を選択し,生年月日を入力して「入力終了(次へ)」


源泉徴収票

源泉徴収票を見ながら入力する


寄付金控除・政党等寄付金特別控除

「寄付金控除・政党等寄付金特別控除」を選択


寄付の領収書

寄付の領収書を見ながら記入する


還付金確認

「還付金確認」ボタンをクリックすると金額が表示される。「入力終了(次へ)」


還付金確認

「給与の他に所得がある人」「配当所得がある人」「別居の配偶者・扶養親族がいる人」は
「住民税に関する事項(申告書A)」をクリックして入力する。「入力終了(次へ)」


住所氏名電話番号と還付金を振り込む口座

自分の住所氏名電話番号と還付金を振り込む口座を記入する


PDFファイルを保存する

「印刷画面の表示」ボタンをクリックすると別画面が開くので「コピーを保存」
ボタンをクリックして自分のパソコンに PDF ファイルを保存する。


確認事項

目を通して「次へ」で「終了」


「入力データを保存する」というボタンをクリックするとそれまでに入力したデータが保存されるが,以前に設定ミスで他人のデータが閲覧できてしまうということが起こっているのでお勧めしない。作成した PDF ファイルをご自分のパソコンに保存しておいた方が良いだろう(ただしこの場合は途中でデータの入力を中断することはできない)。

出来上がった PDF ファイル(82K bytes)は全部で7ページあります。昔はカラー印刷で提出しなければならなかったのですが平成17年分からカラー/モノクロどちらで提出してもOKになりました。ただし普通紙に印刷してください。インクジェット用紙やフォト専用紙はダメです。提出する必要があるのは

  1. 1ページ「第一表」
  2. 2ページ「第一表(住)」
  3. 4ページ「第二表」
  4. 5ページ「第二表(住)」
です。1ページ「第一表」には印鑑の捺印が必要です。源泉徴収票や寄付金の領収書は4ページ「第二表」の裏面に貼り付けます。確定申告をした証拠書類が必要な場合は3ページの「第一表(控)」と自分の住所氏名を記入し切手を貼った返信用封筒を同封すれば税務署の収受印が押されて郵送されます(私は(控)は同封しません)。

また7ページの「提出書類とのチェックシート」の右下に税務署の名前と郵便番号・住所が印刷されるので切り取って封筒の表に貼り付けましょう。後は封筒の裏面に自分の住所・氏名を記入して切手を貼ってポストに投函するだけです(添付書類が多いと重量オーバーで80円切手では料金不足になるので注意しましょう)。

慣れれば30分もあれば全ての作業が終了するだろう。是非とも払いすぎた税金を取り戻して下さい。


■ 平成22年度は(申告書の受付は平成23年2月16日から3月15日まで)

平成22年度分の確定申告で作成される PDF はこちらです。平成22年度分からは源泉徴収票や寄付金の領収書を貼り付ける専用の用紙ができました。提出する必要があるのは
  1. 1ページ「第一表」(捺印が必要)
  2. 2ページ「添付書類台紙」
  3. 3ページ「第二表」
です。

二週間ほどすると振込通知はがきが送られてきました。シールをめくると詳細が分かります。

振込通知はがき
振込通知はがき


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